経済・経営
大学広報を知りたくなったら読む本
谷ノ内識(たにのうち さとし) 著
2021年放送のNHKドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」で注目された大学広報。ドラマの主人公とほぼ同じ経歴の広報研究者で現役の大学広報責任者の筆者が、研究成果、全国データおよび実践例から現状と課題を分析。理論から対応策まで大学広報の知られざる世界を「見える化」した初の解説書。
◆主な目次
第1章 「大学広報」概論編
1 激化する大学間競争
2 「大学広報3・0」時代に突入
3 130周年記念式典を開催
4 多くの中堅私立大学が苦戦中
5 トップ自らの発信がカギ
6 大学広報の最大の課題と向き合う
第2章 広報実践事例編
1 全学体制で挑む!
2 メディア関係者を呼び込むには
3 大学ならではの広報手段を確立
4 スタジアムで学生がインターン
5 全国3分の1以上の大学で導入済み
6 「自校教育」「広報誌」で推進
7 企業博物館研究の対比から
第3章 広報課題分析編
1 インプットとアウトプットの場
2 広がる社会人大学院
3 国公立、大手私立で顕著
4 国立と公立とのギャップも
5 全学をあげた総力戦
6 激変! 志願者ランキング
第4章 戦略広報編
1 プレスリリースは身近なオウンドメディア
2 ブランディングかコミュニケーション戦略か
3 調査で9割超がYouTubeチャンネル開設!
4 大学の「オウンドメディア」活用
5 まずはメディア露出から
6 大学のメディア化にも言及
第5章 広報トピック編 ─その時、広報はどう動いたか─
1 授業延期や遠隔授業の導入
2 職員も発信する時代に、大学広報がドラマに!?
3 コロナ禍1年のあゆみ
4 改革力の高い近立関追の先へ
5 大学広報マンが主人公のNHKドラマから
学校法人追手門学院 理事長室広報課 課長、同志社大学嘱託講師
1977年愛媛県伊予市生まれ
1999年NHK入局、記者
2006年から追手門学院専任職員。2015年から広報課長
2018年同志社大学大学院総合政策科学研究科博士後期課程修了、博士(政策科学)。専門は広報・PR論、ブランド論、経営組織論
日本広報学会 理事、一般社団法人国際CCO交流研究所 理事
共著に『大学の戦略的経営手法』(大学教育出版)2016年。
主な単著論文に、「大学における理念の浸透の研究」『大学職員論叢』2021年。「大学広報はどこまで進んでいるのか」『広報研究』2020年。2019年1月から2022年1月まで『月刊広報会議』にて「大学広報ゼミナール」を連載。