
社 会
令和時代の子ども観を探る
篠原拓也(しのはら たくや) 著
わが国の子ども観は、「七歳までは神のうち」の時代から、純真無垢な天使のように捉えたり、大人と同等の権利の主体と捉えたりする時代へと複雑な変化がある。その変化を辿り、現代的な事象も扱いつつ、令和時代のわが国の「子ども」の重層性を解き明かしていく。
◆主な目次
第1章 前近代の子ども観─神や自然のような宗教性を帯びた存在
1 古代から中世の子ども
2 近世の子ども
第2章 近代化のなかの子ども観─天使のように純真無垢な存在
1 学校と近代家族のなかの子ども
2 天使のような子ども
3 保護される「第二の国民」・「少国民」
第3章 現代の子ども観─ 権利の主体たる個人
1 1945年─ 大人の手のひら返しと再スタートの時代
2 1950年代─ 地域の絆とギャング・エイジの時代
3 1960年代─ 高度経済成長のなかの現代っ子の時代
4 1970年代─ 社会が壊れ、子どもがわからなくなってくる時代
5 1980年代─ 不安でファンタジックな〝モノの時代
6 1990年代─ 闇を抱えた心の時代
7 2000年代─ 暴力、リスク、そして〝安心〟の時代
8 2010年代以降─ 孤独と生きづらさに抗う時代
第4章 現代の子ども観と子育て負担感
1 現代の子ども観の重層性
2 児童虐待時代の子ども観
3 寛容な不寛容社会
4 子どもはペットか贅沢品か
5 子育て負担感はお金だけではない
6 「こどもまんなか社会」への期待と違和感
現職:愛知教育大学講師
最終学歴: 大阪府立大学大学院人間社会学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了
学位:博士(社会福祉学)
主な著書
篠原拓也『 児童虐待の社会福祉学―なぜ児童相談所が親子を引き離すのか』大学教育出版 2019 年
篠原拓也『社会福祉学における人権論』大学教育出版 2020 年
篠原拓也・浜通り震災ゼミ『震災はなぜ語りにくいのか―マスメディアや学校の描かない福島県浜通りを求めて』纂修堂 2023 年