哲学・思想・心理学
選手と指導者のためのスポーツ心理学
佐々木史之(ささき ふみゆき) 編著
本書は、スポーツ心理学の内容に加え、選手や学習者としての視点にとどまらず、スポーツ指導者としても指導に役立つ心理学的知見や心理的アプローチについて論究した。
◆主な目次
第1部 競技パフォーマンス向上のための心理学
第1章 スポーツ心理学の基礎と応用
1. スポーツ心理学とは
2. 競技パフォーマンスにおける心理学の重要性
3. 心理的スキルと競技力の関係
4. 指導者が心理学を学ぶ意義
第2章 運動スキルの習得
1. 運動学習の定義と段階
2. 運動スキルの分類
3. 運動学習における情報処理モデルと2 つの制御モード
4. フィードバックの役割
5. 練習方法と効果
6. 運動学習の保持と転移
第3章 動機づけ理論と実践
1. はじめに
2. 内発的動機づけ・外発的動機づけの理論
3. 自己決定理論
4. 達成動機理論
5. 目標設定の理論と実践
6. 動機づけを支える環境づくり
7. まとめ
第4章 情動のコントロールと調整
1. 感情と情動の理解
2. 情動のコントロール方法
3. 指導者として競技者の感情を理解しサポートする方法
第5章 競技パフォーマンスを支える知覚・認知スキル
1. はじめに
2. 運動制御を支える情報処理モデルとワーキングメモリ
3. 注意の制御と視覚的探索行動
4. 予測スキルと熟練アスリートの認知構造
5. 心理的プレッシャーと知覚・認知の変容
6. 知覚・認知スキルのトレーニングと応用
7. まとめと指導への応用
第2部 チームと個人の心理
第6章 チームダイナミクスと集団心理
1. 集団凝集性:高める要因とパフォーマンスへの影響
2. チームコミュニケーション:効果的なコミュニケーションの原則と実践
3. リーダーシップ:リーダーシップのスタイルとチームへの影響(選手と指導者の視点)
4. チーム目標の設定と共有
5. 対立と協力:チーム内の葛藤解決と協力体制の構築
6. 指導者としてチームをまとめ、活性化させるためのスキル
第7章 パーソナリティと心理特性からみたアスリートのパフォーマンス
1. パーソナリティとは
2. パーソナリティの代表的な理論と検査法
3. アスリートのパーソナリティの特徴と競技成績
4. プレッシャー下におけるパフォーマンスと個人の特性
5. パフォーマンスと自信
6. 指導者ができるアプローチ
第8章 目標設定の応用と指導
1. スポーツにおける目標設定
2. 目標設定理論
3. 効果的な目標設定の方法
4. 目標設定と振り返りの具体的な方法
第3部 指導者のためのスポーツ心理学
第9章 効果的なコミュニケーションと関係構築
1. 傾聴、共感、明確な伝達
2. 信頼関係の構築(選手との良好な関係を築くためのポイント)
3. フィードバックの技術(建設的なフィードバックの方法とタイミング)
4. モチベーションを高めるための声かけと励まし
5. 基本的傾聴の連鎖
第10章 リーダーシップとチームマネジメント
1. 指導者だけではチームは動かない
2. 指導者としてのリーダーシップ ―選手をどう導くか―
3. 意思決定とチームマネジメントは「チームの見え方」を変える
4. 選手を伸ばすマネジメントは「任せる勇気」から
第11章 メンタルヘルスの理解とサポート
1. アスリートのメンタルヘルス
2. アスリートが抱えるメンタルヘルスの不調と国際的な対応
3. アスリートのメンタルヘルスを支える専門家との連携
4. スポーツ心理学分野における専門的な動向
第12章 倫理的配慮とフェアプレーの精神
1. スポーツにおける倫理的課題
2. フェアプレーの重要性と育成
3. 指導者としての倫理観
第13章 スポーツにおける発達心理学—ライフサイクルに伴う心理的変容と日本的文脈における支援—
1. はじめに:なぜ「発達」の視点が必要なのか
2. ジュニア期の発達心理学的特性
3. ジュニア期の心理的課題と支援
4. キャリアトランジション:引退とその後
第14章 「傷害と心理」
1. スポーツ傷害に対する心理的反応
2. リハビリテーション過程における心理支援とコーピング
3. 競技復帰に向けた心理的準備性
4. スポーツ傷害の対応と予防:安全で支援的な環境づくり
第15章 最新の研究動向と今後の展望
1. スポーツ心理学における最新の研究テーマ
2. 指導現場への応用に向けた展望
3. テクノロジーの活用
環太平洋大学 体育学部 講師
スポーツメンタルトレーニング指導士
主な著書
『はじめて学ぶスポーツ心理学 12 講』福村出版
『新 発達と教育の心理学』福村出版
『現場で活きるスポーツ心理学』杏林書院
いずれも共著