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フェイクニュースに震撼する民主主義
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社 会

フェイクニュースに震撼する民主主義

日米韓の国際比較研究

清原 聖子(きよはら しょうこ) 編著/Diana Owen(だいあな おーえん) 著/松本 明日香(まつもと あすか) 訳/高 選圭(ご そんぎゅ) 著/李 洪千(り ほんちょん) 著/小笠原 盛浩(おがさわら もりひろ) 著/奥山 晶二郎(おくやま しょうじろう) 著

  • 定価:本体2,000円 + 税
  • 書籍在庫:有 / 電子版:なし
  • 判型:A5
  • ページ数:210頁
  • ISBN:978-4-86692-040-5
  • 発行日:2019/10/20発行
書籍内容

フェイクニュース拡散問題の発生源となったアメリカの状況と比較して、韓国、日本での選挙に関わるフェイクニュースの拡散状況とそれに対する有権者の認知について論究する。さらに、比較政治学の視点から、その現象の構造的な要因について、分極化をキーワードに、メディア環境と政治環境の特徴から検討する。また、フェイクニュースの渦から完全に逃れることができない中で、我々はどのような対策を講じることが可能かを展望する。

◆主な目次

序 章 フェイクニュースに震撼するポスト・トゥルース時代の民主主義(清原 聖子)
第1章 アメリカ政治における「フェイクニュース」の進化と影響(ダイアナ・オーエン、(訳)松本 明日香)
第2章 アメリカにおけるフェイクニュース現象の構造とその対策の現状(清原 聖子)
第3章 2017年韓国大統領選挙におけるフェイクニュースの生産・拡散ネットワークと政治的影響力の分析(高選圭)
第4章 韓国におけるフェイクニュースの規制の動き(李洪千)
第5章 日本の有権者はいかにニュースをフェイクと認識したか― 2017年衆院選における「フェイクニュース」の認知 ―(小笠原 盛浩)
第6章 ウェブメディア運営者の視点から考察する日本におけるフェイクニュース拡散の仕組み(奥山 晶二郎)
第7章 鼎談 米韓との比較から見る2019年参院選におけるフェイクニュース(清原 聖子・小笠原 盛浩・李洪千)

【編著者紹介】
清原 聖子(きよはら しょうこ)

明治大学情報コミュニケーション学部准教授
慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学
博士(法学)
【主著】
Shoko Kiyohara, Kazuhiro Maeshima, Diana Owen, eds. (2018) Internet Election Campaigns in the United States, Japan, South Korea, and Taiwan, (Cham: Palgrave Macmillan).
清原聖子「ソーシャルメディアの普及に伴うアメリカ選挙キャンペーンにおける変化―2014年中間選挙を事例に―」『社会情報学』4(3)2016年、pp.31~46。
清原聖子、前嶋和弘編著『ネット選挙が変える政治と社会―日米韓に見る新たな「公共圏」の姿』慶応義塾大学出版会、2013 年。


【著者紹介】
Diana Owen(だいあな おーえん)

現職:Professor, Georgetown University ジョージタウン大学教授
最終学歴:University of Wisconsin-Madison ウィスコンシン大学マディソン校
学位:Ph.D. in Political Science 博士(政治学)
主著:Media Messages in Presidential Elections. Westport, CT: Greenwood Press, 1991.
New Media in American Politics. New York: Oxford University Press, 1998.( 共著)
American Government and Politics in the Information Age, 4th edition. Washington, D.C.:FlatWorld Knowledge Press, 2019.(共著)


【訳者紹介】
松本 明日香(まつもと あすか)

現職:同志社大学政策学部助教
最終学歴:筑波大学大学院筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科
学位:博士(政治学)
主著:“Internet Campaigning in the US and Japan: Battles in Cyber Space” SAIS Review of International Affairs (Special theme on Voting: Uses and Abuses) Spring-Fall, 38 (1),2018, 27-38.
「ソーシャルメディアの政治的活用 ― 活用事例と分析事例から ― 」(共著)『人工知能学会誌』27(1)、2012 年、pp.43-50。


【著者紹介】
高 選圭(ご そんぎゅ)

現職:韓国亜州大学世界学研究所研究員・早稲田大学システム競争力研究所招聘研究員
最終学歴:東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了
学位:博士(情報科学)
主著:『日本・韓国政治制度比較』(共編著)慶応義塾大学出版会、2015 年。
『ネット選挙が変える政治と社会』(共著)慶応義塾大学出版会、2013 年。
“Electoral Democracy and the Role of the Electoral management Body in South Korea” In The Experience of Democracy and Bureaucracy in South Korea, Tobin Im (ed.), Public Policy and Governance, 28 Emerald Publishing Limited, 2017, 23-52.


【著者紹介】
李 洪千(り ほんちょん)

現職:東京都市大学社会メディア学科准教授
最終学歴:慶應義塾大学政策メディア研究科博士課程
学位:政策メディア(博士)
主著:『2016 日本国内の韓流ファンに対する消費者調査研究』(共著)韓国コンテンツ振興院、2017 年。
『新聞印刷の現在と未来』(共著)韓国言論振興財団、2015 年。
『韓国大統領選挙の真実』(単著)Colors BOOKS、2014 年。


【著者紹介】
小笠原 盛浩(おがさわら もりひろ)

現職:東洋大学社会学部教授
最終学歴:東京大学学際情報学府博士課程単位取得退学
学位:修士(社会情報学)
主著:How Did Rumors on Twitter Diffuse and Change in Expression? An Investigation of the Process of Spreading Rumors on Twitter during the 2011 Great East Japan Earthquake,In Advances in Human-Computer Interaction, 2019.(共著)
“Media Environments in the United States, Japan, South Korea, and Taiwan,” Internet Election Campaign in the United States, Japan, South Korea, and Taiwan, (eds.),Palgrave, 2018, 79-113.
「ソーシャルメディアで共有されるニュース ― シェアやリツイートは社会の分断を招くのか」『ポスト・モバイル社会』(共著)世界思想社、2016 年、pp.232-246。


【著者紹介】
奥山 晶二郎(おくやま しょうじろう)

現職:朝日新聞withnews編集長
最終学歴:立命館大学産業社会学部
学位:学士(社会学)
主著:『生きづらさを抱えるきみへ:逃げ道はいくらでもある ― #with you ― 』(共著)ベストセラーズ、2019 年。
『平成家族 ― 理想と現実の狭間で揺れる人たち ― 』(共著)朝日新聞出版、2019 年。